介護技術

事故防止について

◼️ハットヒヤリ報告書は、安全対策のため、関係者すべてで情報を共有しましょう。

◼️医療的ケアの実施中に利用者への実害がなくても、はっとしたことは医師や看護師に報告しましょう。

問題1.事故防止として正しいものはどれか。

  1. 医療的ケアの中で自信のない行為は行わないか、確実に実行できる人に依頼する。
  2. 医療的ケアの実施中にヒヤリとしたことがあったが、利用者への実害がなかったので、医師や看護師に報告しなかった。
  3. ヒヤリハット・事故報告書は、管理者以外の職員の目に触れないように保管する。
  4. 在宅介護の利用者に褥瘡が発生したが事故報告書を作成しなかった。
答え/解説

医療的ケアの中で自信のない行為は行わないか、確実に実行できる人に依頼する。

[解説]
適切な知識や技術を習得しましょう。

医療的ケアの実施中にヒヤリとしたことがあったが、利用者への実害がなかったので、医師や看護師に報告しなかった。

[解説]
速やかに医師や看護師に報告し、利用者への実害がなくても、報告書は必ず作成しましょう。

ヒヤリハット・事故報告書は、管理者以外の職員の目に触れないように保管する。

[解説]
安全対策のため、関係者すべてで情報を共有しましょう。

在宅介護の利用者に褥瘡が発生したが事故報告書を作成しなかった。

[解説]
褥瘡が発生した場合は、消毒・洗浄・薬剤投与、体位変換など医療行為が必要となるため事故報告書が必要です。

問題2.ペットを飼っている家庭に訪問した時の対応として正しいのはどれか。

  1. 利用者が可愛がっているので、積極的に抱っこなど関わりをもった。
  2. 利用者の飼い犬に噛まれた。傷口も小さいので飼い主に報告しなかった。
  3. 利用者の飼い犬に噛まれた。直ぐに事業所に事故連絡をし、保険を使って治療ができるか確認をした。
  4. 訪問サービス中に介護士の対応ミスのため利用者がケガをした。利用者は治療は事業者加入の保険で対応してくれと要望を出してきたが、掛かりつけのため、普段通りに健康保険で対応してもらった。
答え/解説

利用者が可愛がっているので、積極的に抱っこなど関わりをもった。

[解説]
ペットから感染すること、噛みや引っ掻きなども考慮しなくてはなりません。よって、関わることを避けましょう。

利用者の飼い犬に噛まれた。傷口も小さいので飼い主に報告しなかった。

[解説]
狂犬病に罹患する可能性もあります。必ず飼い主に報告をし、予防接種を受けているか確認しましょう。

利用者の飼い犬に噛まれた。直ぐに事業所に事故連絡をし、保険を使って治療ができるか確認をした。

[解説]
事務所に報告することは必須です。各種保険がありますので、状況に合わせて適切な保険の選択をし活用しましょう。

訪問サービス中に介護士の対応ミスのため利用者がケガをした。利用者は治療は事業者加入の保険で対応してくれと要望を出してきたが、掛かりつけのため、普段通りに健康保険で対応してもらった。

[解説]
介護サービス、訪問サービスを開設するにあたり、事故対応のための損害保険加入を勧めています。

異常を疑うとき

◼️便が黒っぽい
→黒色便をタール便ともいいます。主に胃や十二指腸で出血が起こり、酸化して黒くなり便に混じます。
潜血便は鮮紅色の出血で、肛門側に近い大腸からの出血や痔でも起こります。どちらの症状でも医療職に報告します。

◼️呂律がまわらない
→一過性の呂律障害は脳梗塞の一過性脳虚血発作の可能性があるため、速やかに医師への報告を要します。

◼️詰まったような呼吸をしている
→窒息は数分以内に心肺停止に陥るので、早急な異物除去が必要です。異物を除去しながら、救急搬送の手配をします。

◼️肩や背中に今までにない痛みがある
→心筋梗塞の自覚症状として、前胸部の痛み、締め付け感、呼吸困難、左肩から頚部にかけての鈍痛などがあります。無痛性心筋梗塞もあり、発見や診察が遅れることもあるので、注意が必要です。

◼️ペースメーカー装着者が意識を失った
→ペースメーカーを装着していても心肺蘇生を行います。近くにAEDがあればペースメーカー部分にパットを装着すると破損するため、3cmほど離して装着します。 周囲の人に応援を求め、その場から離れす、救急要請を誰かにお願いします。血圧計がなくても、橈骨動脈が触知できれば最高血圧80mmHg以上あると判断できますので、脈拍を触診してみましょう。

◼️顔面が蒼白な時
→まず、バイタルサインを測定し、医療職へ報告します。報告するときに普段の様子も伝えましょう。
医療職に報告し、救急車を要請されたときは救急車の手配をします。その際周りの人を不安にさせないことも大切です。

◼️身に覚えない催促状で混乱している
→まず落ち着いてキーパーソンに連絡を取ります。特に認知症状がある場合、金銭にまつわる事案も含め個々に対応をし解決することは止めましょう。
判断を誤ると、更に悪化する事態になる可能性もあります。必ずキーパーソンに連絡をしましょう。
詐欺者からの支払催促であったとしても、裁判所の通知を14日以上放置すると財産の差し押さえになります。
見覚えがない場合は差出元の裁判所の連絡先を調べ、直接確認することを勧めてください。封筒に書いてある電話番号には連絡をしないようにしてください。介助者だけの説得ではなく、キーパーソンを巻き込んでサポートする方が安心感を与えて良いでしょう。
自分でお店に行き商品を選んで買った場合や、インターネットの広告や通販のカタログを見て商品を注文した場合などは通常できません。
先ずは、キーパーソンや「国民生活センター」に相談しましょう。

問題1.次の緊急対応について不適切なものはどれか。

  1. 血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。
  2. 一過性ではあったが、呂律困難を認めたため、医師に報告した。
  3. 窒息は数分以内に心肺停止に陥るので、早急な異物除去が必要である。
  4. 心筋梗塞は、激しい前胸部痛が主症状であるが、左肩への放散痛も起こることがあるので注意し、観察をする。
答え/解説

血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。

[解説]
黒色便をタール便ともいいます。主に胃や十二指腸で出血が起こり、酸化して黒くなり便に混じります。潜血便は鮮紅色の出血で、肛門側に近い大腸からの出血や痔でも起こります。どちらの症状でも医療職に報告をします。

一過性ではあったが、呂律困難を認めたため、医師に報告した。

[解説]
一過性の呂律障害は脳梗塞の一過性脳虚血発作の可能性があるため、速やかに医師への報告を要します。

窒息は数分以内に心肺停止に陥るので、早急な異物除去が必要である。

[解説]
異物除去を試みながら、救急搬送の手配をします。

心筋梗塞は、激しい前胸部痛が主症状であるが、左肩への放散痛も起こることがあるので注意し、観察をする。

[解説]
心筋梗塞の自覚症状として、前胸部の痛み、締め付け感、呼吸困難、左肩から頚部にかけての鈍痛などがあります。無痛性心筋梗塞もあり、発見や診察が遅れることもあるので、注意が必要です。

問題2.ペースメーカー装着者が、突然意識を失った。次の介護士の緊急対応について正しいのはどれか。

  1. ペースメーカーを装着していたので、心肺蘇生をしなかった。
  2. 近くにAEDがあったので、AEDパットをつけた。
  3. 救急車を要請するため、その場を離れた。
  4. 血圧計を持っていなかったので、声掛けだけをした。
答え/解説

ペースメーカーを装着していたので、心肺蘇生をしなかった。

[解説]
ペースメーカーを装着していても心肺蘇生を行います。

近くにAEDがあったので、AEDパットをつけた。

[解説]
ペースメーカー部分にパットを装着すると破損するため、3cmほど離して装着します

救急車を要請するため、その場を離れた。

[解説]
周囲の人に応援を求め、その場から離れないようにします。

血圧計を持っていなかったので、声掛けだけをした。

[解説]
血圧計がなくても、橈骨動脈が触知できれば最高血圧80mmHg以上あると判断できます。

問題3.訪問中に利用者の顔色が真っ青になった。介護職の対応で正しくないのはどれか。

  1. バイタルサインを測り、普段と比べてどうか医療職に伝えた。
  2. 医療職へ連絡し、救急車を要請されたので、救急車を呼んだ。
  3. よくあることなので、ベッドで横になるように利用者へ伝えた。
  4. 家族があわてていたので、不安にならないよう声掛けをした。
答え/解説

バイタルサインを測り、普段と比べてどうか医療職に伝えた。

[解説]
緊急時に適切な対応を行うには、普段の様子を把握しておくことが重要です。

医療職へ連絡し、救急車を要請されたので、救急車を呼んだ。

[解説]
救急車の要請は、介護職でもできます。

よくあることなので、ベッドで横になるように利用者へ伝えた。

[解説]
頻回にある症状でも医療職へ報告することが大切です。

家族があわてていたので、不安にならないよう声掛けをした。

[解説]
周りの人を不安にさせないことも大切です。

問題4.訪問宅に支払いの督促が届いており、対応について相談を受けた。支援について正くないのはどれか。

  1. 利用者のご家族に連絡を取り、報告をする。
  2. 差出人が裁判所の封書が届いたが、利用者が見覚えがないので破棄してほしいと言われ処分した。
  3. 高齢者を狙った詐欺が横行しているため、慎重に対応した方が良いと冷静になるように説得をした。
  4. 訪問販売にて高額の商品を買ってしまい後悔していると相談を受け、クーリング・オフ制度の活用を勧めた。
答え/解説

利用者のご家族に連絡を取り、報告をする。

[解説]
特に認知症状がある場合、金銭にまつわる事案も含め個々に対応をし解決することは止めましょう。判断を誤ると、更に悪化する事態になる可能性もあります。キーパーソンに必ず連絡をしましょう。

差出人が裁判所の封書が届いたが、利用者が見覚えがないので破棄してほしいと言われ処分した。

[解説]
詐欺者からの支払督促であったとしても、裁判所の通知を14日以上放置すると財産の差し押さえになります。見覚えがない場合は差出元の裁判所の連絡先を調べ、直接確認することを勧めてください。封筒に書いてある電話番号には連絡をしないようにしてください。

高齢者を狙った詐欺が横行しているため、慎重に対応した方が良いと冷静になるように説得をした。

[解説]
介助者だけの説得ではなく、キーパーソンを巻き込んでサポートする方が安心感を与えて良いでしょう。

訪問販売にて高額の商品を買ってしまい後悔していると相談を受け、クーリング・オフ制度の活用を勧めた。

[解説]
クーリング・オフはどんな場合でもできるわけではありません。自分でお店に行き商品を選んで買った場合や、インターネットの広告や通販のカタログを見て商品を注文した場合などは通常はできません。先ずは、キーパーソンや「国民生活センター」に相談しましょう。

問題5.救急対応の備え方について、正しいものはどれか。

  1. 119番通報の仕方を日ごろから覚えておく。
  2. 利用者自身の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。
  3. 利用者の家族の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。
  4. 緊急搬送に付添った。入院が必要と説明があり、取りあえず「入院保証人」の欄にサインをした。
答え/解説

119番通報の仕方を日ごろから覚えておく。

[解説]
携帯電話からも局番なしの119でつながります。救急であること、来てほしい住所、搬送される方の年齢、性別、症状、自分の氏名と連絡先を伝えます。

利用者自身の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。

[解説]
事前に個人情報取り扱い保護についての約束を取り交わしておきましょう。現病歴、既往歴、内服薬、ADLについての情報は重要で

利用者の家族の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。

[解説]
緊急時の連絡先は利用者によって変わります。事前に確認が必要です。家族やかかりつけ医の連絡先、訪問看護ステーションの連絡先など。

緊急搬送に付添った。入院が必要と説明があり、取りあえず「入院保証人」の欄にサインをした。

[解説]
治療の選択、保証人になってはいけません。入院保証人は利用者の家族もしくは後見人などになっていただきます。サインは後日でも良いとされています。(搬送先に確認)

問題6.高齢者に起こりやすい緊急を要する症状について、対応として正しいのはどれか。

  1. 会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない程度であれば意識障害とみなさない。
  2. 脳梗塞前兆が現れた時、それが一過性であれば、そのまま安静にして様子をみる。
  3. 視界が半分しか見えないとの高齢者の訴えに対し、脳梗塞を疑った。いつから見えにくいのか、左右の握力のチェックなどをしながら、受診に同行した。
  4. 誤嚥性肺炎の症状は発熱と咳が限定的である。
答え/解説

会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない程度であれば意識障害とみなさない。

[解説]
意識障害には様々なレベルがあります。昏睡状態でなくとも、眠りがちになったり、会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない状態も含まれます。

脳梗塞前兆が現れた時、それが一過性であれば、そのまま安静にして様子をみる。

[解説]
脳梗塞の前兆(意識レベルの低下、片側の手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らない、視野狭窄)が現れた時は、それが一過性であっても、医療機関の受診を検討しなければなりません。

視界が半分しか見えないとの高齢者の訴えに対し、脳梗塞を疑った。いつから見えにくいのか、左右の握力のチェックなどをしながら、受診に同行した。

[解説]
視野狭窄の原因のひとつに脳梗塞が多く見受けられます。

誤嚥性肺炎の症状は発熱と咳が限定的である。

[解説]
なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、咳、発熱などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。

くすりについて

◼️よくあるくすりの副作用について
・降圧剤の服用によって、過度の血圧低下や起立性低血圧を起こし、めまいやふらつきなどがみられることがあります。
・利尿剤の副作用は、脱水症状への注意が必要です。
・不安薬は、種類が多く、副作用も多岐にわたります。副作用の早期発見のためには、服用前の状態も確認しておきます。

◼️肺炎球菌ワクチンについて
・2014(平成26)年10月から高齢者を対象とした5年ごとの定期接種が開始されました。
・OD錠は水なしで飲める錠剤で消化管で吸収されます。口腔粘膜からそのまま吸収する薬には、舌下錠やバッカル錠などがあります。
・多めの水で薬を服用することにより、薬が食道粘膜にはりつくことなく胃に送られるので食道潰瘍の予防になります。

問題1.高齢者が服用することが多い薬剤と副作用の組み合わせとして適切ではないものはどれか。

  1. 鉄剤ー消化器症状
  2. 降圧剤ー起立性低血圧
  3. 利尿剤ー唾液分泌過剰
  4. 抗不安薬ー便秘
答え/解説

鉄剤ー消化器症状

[解説]
鉄剤による副作用は、消化器症状です。

降圧剤ー起立性低血圧

[解説]
降圧剤の服用によって、過度の血圧低下や起立性低血圧を起こし、めまいやふらつきなどがみられることがあります。

利尿剤ー唾液分泌過剰

[解説]
利尿剤の副作用では、脱水症状への注意が必要です。

抗不安薬ー便秘

[解説]
抗不安薬は、種類が多く、副作用も多岐にわたります。副作用の早期発見のためには、服用前の状態も確認しておきます。

問題2.高齢者に接種が推奨されているワクチンとして適切なものはどれか。

  1. 肺炎球菌ワクチン
  2. 子宮頸がんワクチン
  3. BCGワクチン
  4. B型肝炎ワクチン
答え/解説

肺炎球菌ワクチン

[解説]
2014(平成26)年10月から高齢者を対象とした5年ごとの定期接種が開始されました。

子宮頸がんワクチン

[解説]
子宮頸がんワクチンは中学1年になる年度に接種が開始されましたが、副作用が強いため任意です。

BCGワクチン

[解説]
BCGワクチンは主に乳幼児に接種することにより効果を発揮します。

B型肝炎ワクチン

[解説]
B型肝炎ワクチンは、乳幼児や母子感染予防のために接種されるものです。将来の肝がんの予防としても期待されています。

問題3.薬剤について正しいものはどれか。

  1. 肝機能が低下している場合は薬剤の代謝速度が速くなる。
  2. 口腔内で溶けるOD錠は、口腔粘膜からそのまま吸収される薬剤である。
  3. 薬剤は主に便として排泄される。
  4. 上半身を起こし多めの水で薬を服用することが食道潰瘍の予防につながる。
答え/解説

肝機能が低下している場合は薬剤の代謝速度が速くなる。

[解説]
肝臓には「代謝」「解毒作用」「胆汁の生成・分泌」の働きがあります。肝機能が低下するということは代謝の機能が低下し、代謝は遅くなります。

口腔内で溶けるOD錠は、口腔粘膜からそのまま吸収される薬剤である。

[解説]
OD錠は水なしで飲める錠剤であるが消化管で吸収されます。口腔粘膜からそのまま吸収される薬には舌下錠やバッカル錠などがあります。

薬剤は主に便として排泄される。

[解説]
薬剤は主に腎臓から排出されます。一部の薬剤は便から排出されるが主に便からではありません。

上半身を起こし多めの水で薬を服用することが食道潰瘍の予防につながる。

[解説]
多めの水で薬を服用することにより、薬が食道粘膜にはりつくことなく胃に送られるので食道潰瘍の予防になります。

介護技術

◼️「その人らしさ」は、高齢の利用者の生活支援において、その人が過ごしてきた時代の社会的な出来事、流行、規範についての知識を得ることで「その人らしさの理解」につなげることができます。

◼️食事介助
頭部後屈で行うと誤嚥する可能性が高まるので、食事介助の際はあごを引き、やや前屈になって行います。

◼️移動動作
左片麻痺の方に対して、介助者は原則として利用者の患側の左側に立つことになっています。また、介助者は利用者が重心移動がしやすいように、利用者の左脇下に介助者の手を軽く差し込み、少し距離をとって付き添った方が歩きやすくなります。
階段を上がる際は、しっかり手すりを掴まり健足から上がり、患足を上げ一段ずつ上がるよう促し、介助者は患側の一段後ろに立ち転落防止に努めます。階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立ち、転落防止に努めます。

問題1.「その人らしさの理解」について正しいものはどれか。

  1. 利用者の要介護状態になってからの心身の状況を理解することである。
  2. 嗜好やこだわりは利用者から直接聞き取ることで十分である。
  3. 利用者の人格は、その人の生活経験に根ざして形成されてきたものであるので、高齢による心身機能の衰えによる影響はない。
  4. 利用者が生きてきた時代の社会的な出来事、流行、規範について知る必要がある。
答え/解説

利用者の要介護状態になってからの心身の状況を理解することである。

[解説]
「その人らしさの理解」とは、利用者の個性や、要介護状態になるまでに生活経験の中で培われた価値観やこだわりなど、その人らしさを理解することです。

嗜好やこだわりは利用者から直接聞き取ることで十分である。

[解説]
利用者の嗜好やこだわりは、言動や生活環境、衣服、食事など生活のあらゆる場面で理解することが出来るので、利用者本人や家族からの聞き取りだけでなく観察を通しても理解する必要があります。

利用者の人格は、その人の生活経験に根ざして形成されてきたものであるので、高齢による心身機能の衰えによる影響はない。

[解説]
老化による喪失体験や、心身機能の衰えによって環境への適応力が低下することにより人格に影響を受ける高齢者もいます。

利用者が生きてきた時代の社会的な出来事、流行、規範について知る必要がある。

[解説]
高齢の利用者の生活支援においては、その人が過ごしてきた時代の社会的な出来事、流行、規範についての知識を得ることで「その人らしさの理解」につなげることができます。

問題2.食事介助について適切なものはどれか。

  1. 食事介助では、本人に頭部後屈の姿勢を取らせることが望ましい。
  2. 経観栄養を行っている場合には食事後はすぐに水平に臥床させることが望ましい。
  3. 嚥下機能が低下した人に一律に刻み食を提供することは、誤嚥や窒息を引き起こす恐れがある。
  4. 食後の口腔ケアは肺炎予防のためにも毎食後、いかなる場合においても行わなければならない。
答え/解説

食事介助では、本人に頭部後屈の姿勢を取らせることが望ましい。

[解説]
頭部後屈で行うと誤嚥する可能性が高まるので、食事介助はあごを引きやや前屈になって行います。

経観栄養を行っている場合には食事後はすぐに水平に臥床させることが望ましい。

[解説]
経観栄養を行っている場合すぐに水平に臥床すると栄養剤が逆流する恐れがあるため、30分程度上体を起こした状態を保っておく必要があります。

嚥下機能が低下した人に一律に刻み食を提供することは、誤嚥や窒息を引き起こす恐れがある。

[解説]
嚥下機能の低下は利用者によって状態が異なるため、一律に刻み食を提供するのは好ましくありません。

食後の口腔ケアは肺炎予防のためにも毎食後、いかなる場合においても行わなければならない。

[解説]
食後の口腔ケアは毎食後行うことが望ましいとされていますが、それぞれの生活のリズムにより、1日1回しか実施できない場合もあります。1日1回しかできない時は夕食後に行うことが望ましいとされています。

問題3.左片麻痺の利用者の基本的な移動介助について適切なものはどれか。

  1. 歩行介助時、介助者は利用者の右側に立つことが原則である。
  2. 歩行介助時、介助者は利用者の患側に立ち体をしっかり密着させ、左腕を強く掴んで介助すると利用者は安心して歩きやすくなる。
  3. 階段を上る際は、患足から上るように促す。
  4. 階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立つ。
答え/解説

歩行介助時、介助者は利用者の右側に立つことが原則である。

[解説]
左片麻痺であるため、介助者は原則として利用者の患側の左側に立つことになっています。

歩行介助時、介助者は利用者の患側に立ち体をしっかり密着させ、左腕を強く掴んで介助すると利用者は安心して歩きやすくなる。

[解説]
介助者は利用者が重心移動がしやすいように、利用者の左脇下に介助者の手を軽く差し込み、少し距離ををとった付き添った方が歩きやすくなります。

階段を上る際は、患足から上るように促す。

[解説]
階段を上がる際は、しっかり手すりを掴まり健足から上がり、患足を上げ一段ずつ上がるよう促し、介助者は患側の一段後ろに立ち転落防止に努めます。

階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立つ。

[解説]
階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立ち、転落防止に努めます。

問題4.足の踏ん張りがきかない全介助の方に対する移乗介助について不適切な方法はどれか。

  1. 体に負担がかからないように、スライドボードを使用して移乗する。
  2. 体が落ちないように対象者の懐に潜り込み、体を預けて移乗する。
  3. 体が落ちないようにズボンを両手で持って移乗する。
  4. 体が落ちないように対象者の膝を固定して移乗する。
答え/解説

体に負担がかからないように、スライドボードを使用して移乗する。

[解説]
介助者と対象者の体格差がある場合は福祉用具を有効に使いましょう。持ち上げて移乗する事で、介助者も対象者も負担がかかります。

体が落ちないように対象者の懐に潜り込み、体を預けて移乗する。

[解説]
対象者の懐に潜り込む事で前方へ倒れることを防ぐ事ができます。対象者の体を背中で支え、体重移動を上手に使いながら移乗する方法です。

体が落ちないようにズボンを両手で持って移乗する。

[解説]
ズボンを持つ事で対象者は殿部に傷を作りやすく(褥創)、介助者も腰痛を引き起こす原因となります。

体が落ちないように対象者の膝を固定して移乗する。

[解説]
体が降りないように介助者の足を対象者の足でクロスするように固定し、膝折れを防ぎます。膝を固定した足に体重を移しながら、移乗する事ができます。

問題5.Aさんは最近よく「もうすぐ死ぬのかしら…」と言うことが増えた。その時の対応で適切なものはどれか?

  1. 聞かなかったような素振りで、「早く休んだほうがよいですよ」と伝える。
  2. Aさんの手を握りゆっくりとさする。
  3. 「そのような言葉を言ってはいけませんよ」と伝える。
  4. 明日家族に連絡して来てもらいましょうと伝える。
答え/解説

聞かなかったような素振りで、「早く休んだほうがよいですよ」と伝える。

[解説]
不安や焦りを受け止める共感的な対応とは言えません。

Aさんの手を握りゆっくりとさする。

[解説]
触れ合うことも安心感を与え、非言語コミュニケーションとして有効です。

「そのような言葉を言ってはいけませんよ」と伝える。

[解説]
不安や焦りを受け止める共感的な対応とは言えません。

明日家族に連絡して来てもらいましょうと伝える。

[解説]
不安や焦りを受け止める共感的な対応とは言えません。

排泄について

◼️パンツ型紙おむつやテープ止め紙おむつは、身体に合ったサイズでないと隙間が出来てしまい、そこから尿が漏れることがあります。

◼️紙おむつは吸収材(吸収紙、綿状パルプ、高分子吸水材)で尿を吸収します。日常の動作により、吸収材が割れ本来の吸収能力を損ない、漏れの原因になります。

◼️一般的に紙おむつは、吸収体で吸収した尿が外に漏れ出さないように防水フィルムを最下層においています。

◼️必要以上に大きいパッドと使うことで姿勢の崩れ、動きにくさ、ムレ、漏れ等の原因になりますので、尿量に合わせたパットを選びましょう。

◼️穴を開けたり切ったりすると、吸収材の綿状パルプや高分子吸水材が外に出てしまい、本来の吸収能力を損ないます。

◼️下剤の種類によっては、水分を摂りながらの内服によって効果を現すものもあります。心臓疾患、腎臓疾患に伴う水分摂取制限がある場合もあり、全身状態を知ってから水分摂取を促しましょう。

問題1.パンツ型紙おむつやテープ止め紙おむつについて、正しいものはどれか。

  1. 大きいほうが尿をたっぷり吸収するので 、大きめのものを使うのがよい。
  2. 身体よりも小さいサイズは 、皮膚トラブルトラブルやモレの原因になる 。
  3. 尿とりパッドと一緒に使用しなければならない。
  4. 利用者の経済面を考えるとすれば 汚れていなければ2~3日交換しなくてもよい。
答え/解説

大きいほうが尿をたっぷり吸収するので 、大きめのものを使うのがよい。

[解説]
身体に合ったサイズでないと隙間が出来てしまい、そこから尿が漏れることがあります。

身体よりも小さいサイズは 、皮膚トラブルトラブルやモレの原因になる 。

[解説]
サイズが小さいと、皮膚への圧迫が強くなり、赤みやかぶれの原因になります。

尿とりパッドと一緒に使用しなければならない。

[解説]
パンツ型紙おむつやテープ型紙おむつは1枚使いとしても使えますが、交換の手間や経済的な面から、尿とりパッドを入れて排泄アウターとして使用されます。

利用者の経済面を考えるとすれば 汚れていなければ2~3日交換しなくてもよい。

[解説]
日々、または汚染の都度交換しましょう。紙おむつは吸収材(吸収紙、綿状パルプ、高分子吸水材)で尿を吸収します。日常の動作により、吸収材が割れ本来の吸収能力を損ない、漏れの原因になります。

問題2.紙おむつについて、正しいものはどれか。

  1. 少しの失禁なら、生理用ナプキンで代用できる。
  2. パッドは重ねて使うと吸収量がアップする。
  3. 尿量は少ないが念のため大容量パッドを使うとよい。
  4. パッドは穴を開けたり、切ったりして使用してはいけない。
答え/解説

少しの失禁なら、生理用ナプキンで代用できる。

[解説]
代用を勧めません。生理用ナプキンは粘り気のある月経血を吸収するために作られており、本来液体吸収を目的にしていません。生理用ナプキンは尿とりパッドに比べて高分子吸収材が少なく、吸収スピードが遅く尿の戻りもあります。

パッドは重ねて使うと吸収量がアップする。

[解説]
一般的に紙おむつは、吸収体で吸収した尿が外に漏れ出さないように防水フィルムを最下層においています。そのため、重ねても純粋な吸収力アップにはつながりません。

尿量は少ないが念のため大容量パッドを使うとよい。

[解説]
尿とりパッドには様々な大きさ(吸収量)があり、吸収量が多くなるほどパッドの厚みや大きさが増していきます。必要以上に大きいパッドと使うことで姿勢の崩れ、動きにくさ、ムレ、漏れ等の原因になります。

パッドは穴を開けたり、切ったりして使用してはいけない。

[解説]
穴を開けたり切ることで、吸収材の綿状パルプや高分子吸水材が外に出てしまい、本来の吸収能力を損ないます。また、綿状パルプや高分子吸収材がこぼれ、身体に付着したり周囲を汚してしまうことがあります。

問題3.排便コントロールについて、正しいものはどれか。

  1. 便秘には水分摂取不足が関与しており、水分摂取を改善しないままでの下剤のみの投与には危険性が伴う。
  2. 便秘予防のために、ご本人の好む水分(コーヒー、緑茶等)を提供し続けた。
  3. 便秘は万病のもとであるため、症状を改善させるために水分摂取増量を第一に考えて対応する。
  4. 便秘症の方への排便時の姿勢として、排便時には肛門括約筋を緊張させ、腹圧が直腸にかかりやすい姿勢が望ましい。
答え/解説

便秘には水分摂取不足が関与しており、水分摂取を改善しないままでの下剤のみの投与には危険性が伴う。

[解説]
下剤の種類によっては、水分を摂りながらの内服によって効果を現すものもあります。水分を摂らなければ体内の水分を吸収する場合もあり、高齢者の脱水を助長させることがあります。

便秘予防のために、ご本人の好む水分(コーヒー、緑茶等)を提供し続けた。

[解説]
カフェイン入り飲料には強力な利尿作用があり、飲んでも速やかに尿となって排泄されます。便秘予防として効果は期待できません。カフェイン入り飲料には強力な利尿作用があり、飲んでも速やかに尿となって排泄されます。便秘予防として効果は期待できません。

便秘は万病のもとであるため、症状を改善させるために水分摂取増量を第一に考えて対応する。

[解説]
心臓疾患、腎臓疾患に伴う水分摂取制限がある場合もあり、全身状態を知ってから水分摂取を促しましょう。受診の折、医師に水分制限について確認しておけば安心です。

便秘症の方への排便時の姿勢として、排便時には肛門括約筋を緊張させ、腹圧が直腸にかかりやすい姿勢が望ましい。

[解説]
リラックスして便座に座り、背中を丸め、かかとを上げる姿勢で腹圧をかければ、直腸内の便は、まっすぐ肛門へ向かいます。

感染について

◼️疥癬はヒゼンダニによって感染するもので、肌の直接接触や使用した寝具などを介して感染します。

◼️結核は空気中を漂う結核菌の吸入することで感染をします。高齢者の肺結核は、過去に感染した際の肺結核菌が宿主側の免疫力低下などにより再発することが多いです。

◼️HIVは食べ物ではなく、血液や体液を介して感染します。

◼️B型肝炎、C型肝炎は、血液を介して感染するため、日常生活上のケアでは感染の心配はありません。B型肝炎ウイルスの予防には、ワクチンが有効です。

◼️白癬は塗り薬による治療ですが、爪白癬では、浸透が悪いため内服投与が基本です。ただし、副作用もあるため医師の診断が重要です。

◼️ノロウイルス感染症では、便や吐物から大量のウイルスが排出されます。症状が消えても1週間から1か月十分注意が必要です。便・吐物が付着した衣類は、もみ洗いをせず、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置きする方が洗濯時の二次感染を防ぐ上で好ましいです。
ノロウイルスは経口より感染します。感染源は主に貝類や不潔な調理器具、ノロウイルス感染した家族などです。

◼️肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンは接種間隔を6日以上開ければ、同月接種は可能です。

◼️MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染者は隔離しますが、保菌者は特に隔離の必要はありません。

◼️高齢者の敗血症は、尿路感染によるものが全敗血症の約30%を占めます。高齢者では、ショックを起こしても発熱しないことがあるため注意が必要です。

問題1.感染症に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。

  1. 疥癬の他者への感染を予防するために、利用者の使用した食器の消毒を行う。
  2. 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
  3. HIVは、飲食物を通して感染する。
  4. C型肝炎ウイルスの予防には、ワクチンが実用化されている。
答え/解説

疥癬の他者への感染を予防するために、利用者の使用した食器の消毒を行う。

[解説]
疥癬はヒゼンダニによって感染するもので、肌の直接接触や使用した寝具などを介して感染します。

結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。

[解説]
結核は、空気中を漂う結核菌の吸入することで感染をします。

HIVは、飲食物を通して感染する。

[解説]
HIVは食べ物ではなく、血液や体液を介して感染します。

C型肝炎ウイルスの予防には、ワクチンが実用化されている。

[解説]
現在ワクチンが実用化されているのはB型肝炎ウイルスです。

問題2.感染症について適切なものはどれか。

  1. 爪白癬では、抗真菌薬の内服投与が治療の基本となる。
  2. 若年時に肺結核にり患している場合には、免疫があるため、高齢になって再発することはない。
  3. ノロウイルス感染症では、下痢症状がなくなれば便からは感染しない。
  4. 肺炎球菌のワクチンは、インフルエンザワクチンと同月に接種できない。
答え/解説

爪白癬では、抗真菌薬の内服投与が治療の基本となる。

[解説]
白癬は塗り薬による治療だが、爪白癬では、浸透が悪いため内服投与が基本です。ただし、副作用もあるため医師の診断が重要です。

若年時に肺結核にり患している場合には、免疫があるため、高齢になって再発することはない。

[解説]
高齢者の肺結核は、過去に感染した際の肺結核菌が宿主側の免疫力低下などにより再発することが多いです。

ノロウイルス感染症では、下痢症状がなくなれば便からは感染しない。

[解説]
ノロウイルス感染症では、便や吐物からの大量ウィルスが排出されます。症状が消えても1週間から1か月十分注意が必要です。

肺炎球菌のワクチンは、インフルエンザワクチンと同月に接種できない。

[解説]
肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンは接種間隔を6日以上開ければ 同月接種は可能です。

問題3.感染症について適切なものはどれか。

  1. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)保菌者については、隔離してケアを行う。
  2. 高齢者の敗血症の原因として、尿路感染や胆道感染に由来するものが多い。
  3. B型肝炎およびC型肝炎ウィルスの感染者については、リネンや食器は別にする。
  4. ノロウィルス感染症者の衣類は、他家族と同じ洗剤で洗ってもよい。
答え/解説

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)保菌者については、隔離してケアを行う。

[解説]
感染者は隔離するが、保菌者は、特に隔離の必要はありません。

高齢者の敗血症の原因として、尿路感染や胆道感染に由来するものが多い。

[解説]
高齢者の敗血症は、尿路感染によるものが全敗血症の約30%を占めます。高齢者では、ショックを起こしても発熱しないことがあるため注意が必要です。

B型肝炎およびC型肝炎ウィルスの感染者については、リネンや食器は別にする。

[解説]
B型肝炎、C型肝炎は、血液を介して感染するため、日常生活上のケアでは感染の心配はありません。

ノロウィルス感染症者の衣類は、他家族と同じ洗剤で洗ってもよい。

[解説]
可能であれば、便・吐物が付着した衣類は、もみ洗いをせず、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置きする方が洗濯時の二次感染を防ぐ上で好ましいです。

問題4.ノロウイルス感染症について間違っているものはどれか。

  1. 嘔吐・下痢・発熱がおもな症状で、嘔吐は突然出現する。
  2. ノロウイルスは飛沫感染する。
  3. 有効な薬がないため、経口補水液をすすめるなど対処療法で対応する。
  4. 症状が出る前に貝類を食べていないか、訊ねてみた。
答え/解説

嘔吐・下痢・発熱がおもな症状で、嘔吐は突然出現する。

[解説]
急激な嘔吐の後、発熱することがよくあります。症状は1~2日で消失しますが、免疫力が落ちている場合は重篤化します。

ノロウイルスは飛沫感染する。

[解説]
ノロウイルスは経口感染します。

有効な薬がないため、経口補水液をすすめるなど対処療法で対応する。

[解説]
電解質点滴や経口補水液をすすめていき、脱水を予防します。

症状が出る前に貝類を食べていないか、訊ねてみた。

[解説]
貝類や不潔な調理器具、ノロウイルス感染した家族などから感染することが多いです。

問題5.肺結核の説明について間違っているものはどれか。

  1. 原因は結核菌を吸い込むことによる。
  2. 肺結核の主な症状は下痢、嘔吐である。
  3. 近年は集団感染などにより、患者数は増加している。
  4. 室内の空気を清潔に保ち、ストレスのない生活を送ることが肺結核の予防につながる。
答え/解説

原因は結核菌を吸い込むことによる。

[解説]
結核菌を吸い込んでもツベルクリン反応が陽性であり、免疫力があれば発症しづらい。

肺結核の主な症状は下痢、嘔吐である。

[解説]
肺結核の主な症状には、長期間続く微熱、体重減少、咳などです。

近年は集団感染などにより、患者数は増加している。

[解説]
新たに結核感染者として登録される人数は、毎年2万人を超えています。

室内の空気を清潔に保ち、ストレスのない生活を送ることが肺結核の予防につながる。

[解説]
室内の空気を清潔に保ち、ストレスのない生活、食生活に心がけることも必要です。