【レポート】全国の会員を繋ぐ、オンラインイベントを開催しました。

全国的に真夏日となった7月20日の夜。2020年初となる、遠距離介護支援協会のオンラインイベントを開催しました。東京、愛知、広島、鳥取、福岡と、各地から7名の協会会員がオンライン上に集まり、運営と合わせ総勢10名で『どうする?遠距離介護支援協会!』をテーマに今後のビジョン共有や運営について話し合いました。

[この日の流れ]
・オープニング
・インプットトーク「遠距離介護支援協会のビジョンと今後の運営について」
・全員でグループトーク「感想共有と協会で学びたいことやりたいこと」
・クロージング

「はじめまして」の方同士も多く、まずは①名前、②居住地・所属、③遠距離介護と出会ったきっかけを自己紹介。

“県外に出ていたときに身内が倒れ、遠距離介護をしていました”
“看護・介護の現場で、介護保険内で出来ることの限界を感じて”
“両親が遠距離介護で苦労していることを近くで見て問題意識を感じていました”

…と「遠距離介護」にまつわる原体験や協会への参画のきっかけが交わされました。

コロナ禍により必要性の高まる「遠距離介護支援」の仕組み

2018年に立ち上がった遠距離介護支援協会。ここ最近は、特にコロナ禍により県境をまたぐ移動が制限され、親の介護で地元・地方に戻れない、という声を聞く機会が増えています。夏のお盆帰省を前に、地元に頼れる親戚がいない都心部で働く子どもたちにとっては、「帰る必要があるけど帰れない」「医療機関から県外来訪者は訪問NGが出ている」と、まさに八方塞がりな状況も生まれています。

そこで、「遠距離介護」の必要性が一層高まりつつあることを背景に協会の掲げる理念を更新しました。当日は、その内容について代表の神戸からビジョン、ミッション、協会が行う活動や運営方法についてお話しいたしました。

自分たちの地域で困っていること、だからこそ考えたいこと

その後は、ビジョンから活動に至る情報を受けて何を感じたか、協会を通してどのような活動を展開していきたいか、2つのグループに分かれて各自の思いを話し合っていただきました。(話し合いにはZoomの「ブレイクアウトルーム」を活用しました)

“全国各地から集まっているので、地域性の違いを取り入れながら全国へ広めたい”
“友達や身近な人が遠距離介護で困ったときに頼ることが出来るコミュニティでありたい”
“介護看護職だけではない方々もいるので、各自の背景を生かした勉強会を開きたい”

といった感想が語られました。また今後の学びたい、考えたいテーマとしては、

・コロナ禍における遠距離介護支援のあり方
・サービスの価格設定の方法
・社会保障の観点からみた介護保険の現状
・遠距離介護、訪問看護の最新情報
・各地で実践している遠距離介護、訪問看護の実践

…などについて検討していきたいと話題に挙がりました。

「ちょっと長いかも…」と心配していた90分も、実施してみればあっという間!という時間でした。各地・各自の実践や背景が豊富なだけにグループトークがおもしろく、ちょっと後半は時間が足りず物足りなかったかもしれません。

今後もこの日にあがったテーマや声を取り入れながら定例会として開催していきますので、ぜひお楽しみに!